2019年01月01日

平成31年明けましておめでとうございます

今年は平成最後の年になります。
平成は、ベルリンの壁崩壊から始まり、バブル経済崩壊(H3)、阪神大震災、地下鉄サリン事件(H7)、山一証券破綻(H9)、介護保険制度開始(H12)、米同時多発テロ(H13)、 年金記録漏れ5000万件(H19)、リーマンショック(H20)、裁判員制度開始(H21)、東日本大震災(H23)、熊本地震(H28)、九州北部豪雨(H29)、西日本豪雨、北海道地震(H30)と大きな自然災害、新しい仕組みの始まりなど社会のあり方や個人の価値観も大きく変貌してきた30年だったと思います。
芸能ニュースですが、平成元年に美空ひばりが亡くなり、平成30年に安室奈美恵が引退というのも昭和と平成の終わりを象徴しているように感じます。
(参考:中日新聞・日本経済新聞H30.12.31)

私の亡くなった祖父母は、明治・大正・昭和と3代も生きて戦争と戦後の大きな変化を経験してすごいなと思っていましたが、私を含め多くの世代が、昭和・平成と次の代、3代を生きることになります。戦争がない平和な時代を生きる幸せを感謝し、社会の変化が幸せな方向にいくように、責任を持って、その動向に注目し、関わっていかないといけないと痛切に感じます。

今年1年が、みなさんにとって良い年になるようお祈りしています。
posted by あさ at 17:22| ご挨拶

2018年12月30日

外国人技能実習制度は「国際貢献のため」?

外国人技能実習制度は、国際貢献のため、開発途上国等の外国人を日本で一定期間に限り受け入れ、OJTを通じて技能を移転する制度として平成5年に創設されました。
平成30年11月16日時点で農業、漁業、建設、食品製造、繊維・衣類、機械・金属関係等の80職種142作業が対象となっています。
平成28年11月18日には、外国人の技能実習の適性な実施及び技能実習生の保護を図るための「技能実習法」が成立、平成29年11月1日に施行され、優良な実習実施者(受け入れる会社)・管理団体(いわゆる送り出し機関)に限定して技能実習制度が拡充されています。
入国1年目(在留資格「技能実習1号」)、2年目・3年目(「技能実習2号」)まででしたが、1ヶ月以上一旦帰国してから再入国し、4年目・5年目 (「技能実習3号」)まで受け入れることが可能となっています。

平成30年12月8日に改正出入国管理法が成立し、以下の新たな在留資格が創設されました。
「特定技能1号」
不足する人材の確保を図るべき産業上の分野に属する相当程度の知識又は経験を要する技能を要する業務に従事する外国人
「特定技能2号」
同分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する外国人

外国人技能実習制度の創設は、「国際貢献のため」とされていますが、人手不足の中、外国人技能実習生が重要な労働力となっているのは、明らかです。
新たな在留資格の創設は、「不足する人材の確保を図るべく」と明確に人出不足の産業で人材を確保するためとしています。人手不足が解消されたときは、一時的に受け入れを停止するとしていますが、少子高齢化の我が国で人手不足が解消するでしょうか?
どのような制度が、日本の将来にとって、入国する外国人にとってもいいのか、引き続き十分な議論が必要だと思います。
posted by あさ at 22:36| 外国人雇用

2018年11月28日

無意識の偏見

2018年11月7日の日本経済新聞の1面「春秋」に以下のような記事が載っていました。
”「女性は理系に向かない」「障害者には簡単な仕事を」。こうした思い込みは「アンコンシャス・バイアス」、訳して「無意識の偏見」と呼ばれる。高齢者を見る目にも、あてはまるだろう。仕事を任せるには体力や処理能力の低下が心配、と考える企業は多いからだ。”
 
平成27年3月の内閣府「高齢者の日常生活に関する意識調査結果」によると、

就労希望年齢(何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいか)
・働けるうちはいつまでも−28.9%
・65歳くらいまで、70歳くらいまでがともに−16.6%
・仕事をしたいと思わない−10.6%

高齢者とは何歳以上か(一般的に何歳頃から高齢者だと思うか)
・70歳以上−29.1%
・75歳以上−27.9%
・80歳以上−18.4%
・年齢では判断できない−10.4%
・65歳以上−6.4%

70歳以上を高齢者と考えている割合が一番多く、65歳以上を高齢者と考えている人はかなり少ないことがわかります。働けるうちはいつまでも働きたいと思っている人が多い一方、仕事をしたいと思わない人も1割くらいいます。
 
人により意識も違いますし、仕事をする体力や処理能力にも個人差が大きいのでしょう。しかし、一律に60歳定年後は、給与を高年齢雇用継続給付金が支給される75%未満に下げて再雇用している企業も多いのではないでしょうか。また、子育て中の女性には、責任のある仕事は任せられないという「無意識の偏見」はないでしょうか。

人手不足の昨今、高齢者や女性雇用の重要性はますます大きくなってきます。高齢者の就業者数は過去最高となり、女性就労で言われる30〜40歳代の部分が顕著に落ち込む「M字カーブ」は緩やかになってきています。雇用は進んでいますが、個人差が大きい個々人にとって意欲を持って働き続けられる環境になっているでしょうか?働き方改革と合わせて高齢者や女性雇用の面でも企業の対応が求められます。
posted by あさ at 18:27| 女性・高齢者雇用

2018年10月22日

有給休暇年5日取得義務化!

◯一般社団法人日本能率協会が2017年5月〜2018年7月に行った管理者向けセミナー参加者を対象に、「働き方改革」に対する意識調査を実施しています。それによると
働き方改革で実現したいことで多かった回答は、
 「業務改善・生産性向上に関すること」
 「休暇に関すること」
 「残業削減に関すること」
◯また、労働政策研究・研修機構(JILPT)が行った、「企業における福利厚生施策の実態に関する調査」によると
従業員にとって必要性が高いと思う制度・施策
 「人間ドック受診の補助」
 「慶弔休暇制度」
 「家賃補助や住宅手当の支給」
 「病気休暇制度(有給以外)」
 「病気休職制度」
 「リフレッシュ休暇制度」
 「有給休暇の日数の上乗せ(GW、夏期特別休暇など)」など
主に健康管理や休暇制度に関するものが多くありました。
その他、「治療と仕事の両立支援策」「法定を上回る育児休業・短時間制度」など「両立支援」「労働時間」に関連するものが多く挙がっています。

 上記2つの調査結果からも有給休暇等休暇に関する必要性や要望が多いことがわかります。 
 2019年4月から有給休暇の取得義務化(有給休暇が10日以上ある労働者に年5日の取得を義務化)が企業規模にかかわらず施行されます。
 エクスペディア・ジャパンの2017年の調査によると、日本人の有休消化率は50%で、調査を行った30ヶ国中2年連続で最下位となっています。日本人が有給休暇を取らない理由は、
 第1位「緊急時のためにとっておく」
 第2位「人手不足」
 第3位「職場の同僚が休んでいない」
これを見てどう思うでしょうか?”消化率50%なんて高い!”と思われた会社も多いのではないでしょうか。 1年間で付与される有休日数は、最高で20日です。年5日だと25%の消化率です。有給休暇の時効は2年ですから全く使用していなくて最高40日残っているとすると12.5%にしかなりません。
 年5日というのは、有休取得率世界最下位を脱する日数ではないことがわかります。
 ”消化率50%なんて高い!”と思った会社にとっては、年5日でも高いハードルになります。労使協定を結んで全社一斉に有給休暇の計画付与をする方法、今回の改正で言われている個別に要望を確認して取得させる方法、どちらが自社に適した有休取得方法なのか早急に検討しないと実現が難しいでしょう。
 それと同時に現在5日以上取れている場合でも一部の社員に偏っていないか、会社として取得しやすいように環境を整備しているか等再度検証し、年5日取得義務化に向けての準備が必要となります。
 また、この調査によると、転職活動で重要視することの第1位は、「より多くの有休が取得可能」だそうです。
 事業主は、従来の考え方や慣習は一度取り払って、従業員がより働きやすい環境は何か?十分留意する必要があります。

 *調査結果は、以下で確認できます。
  https://welove.expedia.co.jp/infographics/holiday-deprivation2017/
posted by あさ at 11:35| 有給休暇

2018年09月24日

働き方改革関連法-従業員の健康情報取扱規程策定義務化-

働き方改革関連法では、労働安全衛生法の改正もあり、労働安全衛生法に第104条として「心身の状態に関する情報の取扱い」という規定が新設され、会社に従業員の健康情報取扱規程策定が義務づけられます。
7月25日に示された指針案では、個人情報保護法の定めに基づき、事業場の実情を考慮して、
(1)情報を必要な範囲において正確・最新に保つための措置
(2)情報の漏えい、紛失、改ざん等の防止のための措置
(3)保管の必要がなくなった情報の適切な消去等
について適正に運用する必要があるとして規定すべき事項を以下のように示しています。
@心身の状態の情報を取り扱う目的及び取扱い方法
A心身の状態の情報を取り扱う者及びその権限並びに取り扱う心身の状態の情報の範囲
B心身の状態の情報を取り扱う目的等の通知方法及び本人の同意の取得方法
C心身の状態の情報の適正管理の方法
D心身の状態の情報の開示、訂正等及び使用停止等の方法(消去に関するものを含む)
E心身の状態の情報の第三者提供の方法
F事業承継、組織変更に伴う心身の状態の情報の引継ぎに関する事項
G心身の状態の情報の取扱いに関する苦情の処理
H取扱規程の労働者への周知の方法
指針案では「取扱規程の策定に当たっては、衛生委員会等を活用して労使関与の下で検討し、策定したものを労働者と共有することが必要」としています。共有の仕方については、「就業規則その他の社内規程等により定め、当該文書を常時作業場の見やすい場所に掲示し、又は備え付ける、イントラネットに掲載を行う等により周知する方法が考えられる」としています。
なお、衛生委員会等の設置義務のない事業場については、「関係労働者の意見を聴く機会を活用する等、労働者の意見を聴いた上で取扱規程を策定し、労働者に共有することが必要」としています。
この健康情報取扱規程策定義務については、平成31年4月1日施行となりますので、就業規則の改定や個人情報取扱規程の改定等での対応が必要となります。
posted by あさ at 18:38| 安全衛生